トラックメイカーとして失敗した男の話

トラックメイカーとして失敗した男の話

まぁ俺の話なんだけど聞いてください

まだ20代初めのころ、友達とラップやらないか?という話になりました

動機はよくある不純なやつですw

HipHopがカッコイイってのもあったけど

始めてみて、最初のうちはアリもののトラックを使ってました

レコードに入ってるインストです

でも、ラップしてても全然面白くないんですよねアリものだと

どうしても、アッチのノリというか日本語では乗せにくいビートなんですよね

そこで、多少は音楽の知識があった俺が作って見るわって

当時の彼女に借金して(今は妻だけど)機材を買い集めた

でもこっからが失敗のはじまりで

俺は、あえてプロやトラックメイカーが好んで使っている

いわゆる名機ってやつを除外してトラックの制作環境を構築していった

トラックメイカーの名機って言えば

DAW(音楽の編集や構築するソフト)なら ProTools ・Cubaseとか 、今なら Fl Studio・Ableton Liveとか

サンプラーならMPCシリーズ(HipHopと言えばこれしかありえない)

があるんですけど、俺はワザとそれを除外して構築していったわけ

他の奴とは違うってかっこつけてね

それで曲を作った

しかし10曲くらい作ったときに、自分のトラックに自分自身が乗れてないことに気づいた

それで悩んでしまって、そっから曲の生み出せないスランプに陥った

作ろうとする曲の全部が誰かのマネみたいに聞こえてオリジナリティーのとこでいっつも躓く

そして、ある日クラブのオーナーに紹介された同い年のDJがトラック作ってるって知って聴かせてもらったら

唖然

すんげーカッコイイの

そいつは割とアンダーグラウンド派で俺はメインストリームをよく聞く方だった

だから単純にビートがカッコイイとか音がカッコイイわけじゃなくて

グルーブがある感じ?そういうのを感じた

どうしても制作環境が見てみたいって頼みこんで見せてもらったら

あったよ..やっぱありましたMPC2000XL名機中の名機

で触らしてもらって今度は

驚愕

いつものようにサンプラーのパッドを叩くが出てくる音のグルーブが違う

なんだこれ?!

多分、そこが名機といわれる所以なんでしょうね

俺が感じるのはMPC2000って結構、古い機材で記憶媒体もフロッピーディスクなんだよね

だから中の処理に微妙なズレがあるから独特のグルーブがだせるんだと思う

あのビートの太さは説明がつかないけど

「これがあれば…」と思ったけど

当時はいい値段したんだよね

マニーは無いし、彼女ももう貸してくれるわきゃないしで

マニー貯金をはじめたけど、貯まるはずもなく

そのままズルズルとステージに立つようなことはなくなった

それで何が失敗だったかっていうのは

カッコつけて人と違いをみせつけようとしたところなんだよね

違いを機材で見せつけたても根本のところで違いを見せつけられなければ、それは他人を猿真似してるのと変わらないってこと

たまにいるでしょ?俺って他の人と感覚違うんだよねーって空気プンプンさせてる人

そういう人間だったんだー俺

だから、そんなだった俺から

HipHopに興味を持ち、トラックつくってみようかなーなんて考えてる若者に伝えたい

人が、どう思うかじゃなくて、自分がノレることが大事

カッコイイ曲聴いたら真似るんじゃなくてサンプリングして昇華させろ

最後に

MPCシリーズはどれかは買っとけー

あのグルーブはあれしか出せないぞ

おっさんになるとほんとに講釈たれたくなるんやなwww

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