初心者にもわかる「HIPHOP」とは何かを解説

HIPHOP

漠然とHIPHOP(ヒップホップ)といいますが、その言葉すら頻繁に、あらゆる場面において使用されるため具体的に何を指すのかわかりづらくなっているように感じます。
そんなHIPHOP(ヒップホップ)を少しひも解いてみようと思います。

HIPHOP

1970年代のアメリカ合衆国ニューヨークのブロンクス区で、アフロ・アメリカンやカリビアン・アメリカン、ヒスパニック系の住民のコミュニティで行われていたブロックパーティから生まれた文化。

80年代には、ヒップホップには三大要素があると言われていた。ラップブレイクダンスグラフィティがその構成要素である。現在ではDJプレイを加えた四大要素と言われている。ヒップはかっこいい、ホップは跳躍するという意味でアフリカ・バンバータは、音楽やダンスのみならず、ファッションやアートを含めた黒人の創造性文化を「黒人の弾ける文化」という意味を込めてヒップホップと呼称した。

ウィキペディアより引用

上記はウィキペディアからの引用です。
ですが、これだけでは少しわかりづらいですよね。
ブロンクスってどこ?
アフロ?カリビアン?ヒスパニック?
ブロックパーティーとは?
要素とは?
アフリカ・バンバータ?
など、掘り下げてみたいと思います。

誕生の地「ブロンクス」

場所は▼

ニューヨーク州ニューヨーク市マンハッタン島の北東部。
元は白人の多い地区だったのですが、禁酒法時代の治安の悪化により、その数は減少。後を埋めたのがヒスパニック系とアフリカンやカリビアンでした。
現在ではメジャーリーグ、ニューヨークヤンキースのホームスタジアム「ヤンキースタジアム」があることでも有名ですね。

この地から「HIPHOP」は生まれています。

ブロックパーティー

私も当時の雰囲気を実際に体験したことはないので断言はできませんが、長い間HIPHOPに触れている者として感じたことをもとに書きます。

街の1ブロック(区画)で行われていたパーティーのこと。
「フェスみたいな?」と言われると少し違うのかなと思います。
野外で行われることは多かったと思いますが、違った意味で野外でしかできない経済的や物理的事情があったのだと思います。非合法な行為も横行していたのも一因かもしれません。

私が思い描くHIPHOPが生まれた当時のブロンクスや「ブロックパーティー」の雰囲気を感じられる、おすすめの映像作品があります。

The Get Down Brothers – Break The Locks (Official Video)

多少なりとも美化されているのだろうとは思いますが、世代や人種、様々な抑圧からの開放が音楽だったことを感じられる良い作品です。
動画配信サービス「NETFLIX」限定なので加入は必須ですが良ければ見てみてください。

このブロックパーティーを主に開催していたのがアフロアメリカン・カリビアンアメリカン・ヒスパニック系の人種の人たち。

アフロアメリカンとはアフリカ系アメリカ人のこと。
カリビアンアメリカンとはジャマイカを経由してアメリカへ入ってきた人々のこと。
ヒスパニック系とはラテン語にアイデンティティを持つ人々
いわゆる人種に疎い日本人が言うところの「黒人」 と「ラテン系」
人種に関しては専門家でもないし複雑すぎるので、この辺にしときます。

HIPHOPの4大要素

現在では4大要素が主流となっていますが、かつては3大要素だったり5大要素が提唱されたこともありました。最大5つと言われた、その要素全てに迫りたいと思います。

ラップ

押韻やリズムを駆使し話し言葉のように歌う歌唱法。
押韻とは韻を踏むこと。
言葉遊びの要素も多分にあり、日本では「ダジャレ」まがいの扱いをうけたことも。
現在はHIPHOP同様に広い定義で使用されることも多く、多種多様なジャンルの楽曲にまで採用されています。
それではアカペラのラップを一つ見てください。

Biggie Smalls-Machine Gun Funk (Acapella)

韻を踏んでいるのが分かりますか?
語句そのものや、はじめや終わり、単語の末などに同じ響きの母音をのせています。私はラップがラップたる所以はこれだと思っています。

ブレイクダンス

ブレイクビーツを用いてアクロバティックに踊るストリートダンスの1種。
ダンスは言葉で伝わらないですよね。
▼をどうぞ

現在では▲のように大きな大会も開かれています。
日本人の上位入賞もあるようですね。
アクロバティックかつ挑発的な振り付けが多いのも、ブレイクダンスはダンスバトルとしての側面が大きいです。
それはギャングの抗争がありふれた時代、銃撃戦で多くの命が奪われることに直面したアフリカ・バンバータがブレイクダンスでのバトルを提言したことに始まります。
ここでもアフリカ・バンバータが。

グラフィティ

主にスプレーなどを用いて壁や地下鉄の車両などに描かれたアート。
上記でも紹介したHIPHOPムービー「Get Dawn」にも登場します。
落書きと揶揄されることも多いですが、アートとして成立していることが▼からもわかっていただけると思います。

Painting at an Awesome Hidden Graffiti Spot in Berlin

日本でも大いに浸透していて最近では町で目にすることも多くなっています。
しかし日本では落書きの意味合いが強く排除される傾向にあります。

DJ

ディスクジョッキーの略
音楽ディスク(=レコード)を選曲し流す人。
現在ではターンテーブルこそ用いることもありますが、CD・デジタルオーディオファイルを扱うことが多くなっています。

DJの大きな”くくり”としては上記のようになりますが、HIPHOPとしてのDJに焦点を当てると、その性質は少し変わってきます。

始まりは「ブレイクビーツ」簡単に言うと曲中のドラムだけになる部分のノリの良さを延々と鳴らし続けたいとの思いから2台のターンテーブルを使ってブレイクビーツをつなぎ合わせループさせるテクニックが生まれました。

本質とは若干異なりますが▼のような感じ

DJ Mark N 7" Throwdown Vol.1 (Breakbeats)

その後「スクラッチ」のようなレコードを前後に揺することで音を反復させるテクニックが生まれ、それらのテクニックを競う「DJバトル」へと進化していきます。

Goldie Awards 2017: YUTO – DJ Battle Performance

▲は世界大会でも優勝したDJ YUTO氏のプレイ動画です。
バトルDJになると派手さは増しますが、ブレイクビーツを駆使しオーディエンスを踊らせるのは変わりありません。

知識

80年代、世の中に誤った広がりをみせた「HIPHOP」
その上辺だけを切り取った広がりに危機感を抱いたアフリカ・バンバータがHIPHOPの文化としての歴史・功績を正しく理解し正しく本質を学ぼうと提唱したもの、これが「知識」です。

当時アメリカではHIPHOP=ラップとしてのみ認知され、さらに暴力や犯罪が大きくフューチャーされていました。
ですがHIPHOPの歴史には抑圧からの解放や人種、言語、肌の色、宗教など様々な壁を飛び越えてきた功績があります。
それを”ないがしろ”にされるのはHIPHOP創生に携わった者として許しがたいものがあったのだろうと私自身は推測します。

アフリカ・バンバータ

HIPHOPの創生には3人の人物が関わっていると言われています。
その中の一人がアフリカ・バンバータです。
詳しくは、そのHIPHOPの創生に関わる3人を記事にしたいと考えているので、ここでは軽くだけ触れます。

すでに先で書いていますが、黒人が想像する文化を「HIPHOP」と名付けた、いわばHIPHOPの生みの親です。
少年期はギャングを率いるなどの行為も行っていましたが、後に改心。
その後はギャングのメンバーの救済に努める。
「ユニバーサル・ズールー・ネイション」という社会的政治活動を行う団体を設立しHIPHOPの文化としての普及に積極的に活動した。

まとめ

日本でも浸透しつつあるHIPHOPですが、成り立ちを見てみると、その意義はとてつもなく計り知れません。
HIPHOPの奥深さが伝わっていると嬉しいです。

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